ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)

ローマ人の物語 (11) ユリウス・カエサル ルビコン以後(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (11) ユリウス・カエサル ルビコン以後(上) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第十一弾は
カエサル50歳から52歳まで。


ついにカエサルルビコンを渡る!
逃げ出すポンペイウス元老院
カエサルのローマへの進撃は快進撃というよりも
むしろ解放軍の凱旋のごとく、
出迎えるのは敵兵ではなく歓迎する市民たち。
かつてポンペイウスも海賊退治で市民の熱狂を
巻き起こしたものですが、
人の気持ちはこうも変わりやすいものなんですね。


ドゥラキウムで一矢報いたのはさすがポンペイウスですが、
その敗北からわずか1ヶ月後には
カエサルがファルサルスで勝ってしまうことになります。
連戦連勝と思われ勝ちなカエサルですが打たれ強さも
持ち合わせていました。
(そう言えばガリアでもアフリカでも負けてるな。)
失敗した後の対応がさすがに偉人です。


ただ、この2人の対決は必然とは思えません。
ポンペイウスはホントにおだてられてのせられちゃっただけ。
一応元老院派には属していても、そんなに強烈なポリシーを
持っていたとは思えない人なんですが。
もうちょっと、なんとかできなかったものかな・・・。


ファルサルスで敗れたポンペイウスはエジプトに逃れて
そこで人生を終えます。
そのポンペイウスを追ってきたカエサルと出会うのが
かのクレオパトラ
というところで以下次号。