ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)
ローマ人の物語 (11) ユリウス・カエサル ルビコン以後(上) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: 文庫
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「ローマ人の物語」の第十一弾は
カエサル50歳から52歳まで。
ついにカエサルがルビコンを渡る!
逃げ出すポンペイウスと元老院。
カエサルのローマへの進撃は快進撃というよりも
むしろ解放軍の凱旋のごとく、
出迎えるのは敵兵ではなく歓迎する市民たち。
かつてポンペイウスも海賊退治で市民の熱狂を
巻き起こしたものですが、
人の気持ちはこうも変わりやすいものなんですね。
ドゥラキウムで一矢報いたのはさすがポンペイウスですが、
その敗北からわずか1ヶ月後には
カエサルがファルサルスで勝ってしまうことになります。
連戦連勝と思われ勝ちなカエサルですが打たれ強さも
持ち合わせていました。
(そう言えばガリアでもアフリカでも負けてるな。)
失敗した後の対応がさすがに偉人です。
ただ、この2人の対決は必然とは思えません。
ポンペイウスはホントにおだてられてのせられちゃっただけ。
一応元老院派には属していても、そんなに強烈なポリシーを
持っていたとは思えない人なんですが。
もうちょっと、なんとかできなかったものかな・・・。
ファルサルスで敗れたポンペイウスはエジプトに逃れて
そこで人生を終えます。
そのポンペイウスを追ってきたカエサルと出会うのが
かのクレオパトラ。
というところで以下次号。