イギリス王室物語

イギリス王室物語 (講談社現代新書)

イギリス王室物語 (講談社現代新書)



歴代イギリス国王の中から8人を取り上げて、
イギリス王室とは何か、を考えてみようという本。
とは言っても堅苦しい内容ではなく、
イギリス王室の伝統を「好色」に求め、
8人の国王の異性遍歴(ときには同性も)が
綴られていきます。


8人の国王の中にはヴィクトリア女王が含まれていて、
他の国王のエピソードに比べてヴィクトリアとアルバート
オシドリぶりは一抹の清涼感をもたらしています。
現国王がエリザベス二世であることもあって、
イギリスと言えば女王陛下の国、という印象が
あるのですが、イギリスの歴史を眺めてみると
このヴィクトリアとエリザベス一世の存在は大きく、
やはり女王陛下の国なんだな、と再確認しました。


ちなみにこの本が発行されたのは1996年。
ダイアナ妃健在のころで、プロローグ・エピローグで
皇太子夫妻にツッコミをいれている箇所があるのですが、
今にして読むとちょっとイタいですね。