ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)

ローマ人の物語 (14) パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (14) パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第十四弾は
アウグストゥスによる権力掌握、スペイン征服、
パルティア和平。


著者自身も述べられていますが、ローマの内乱は終結し、
この巻では爽快な軍事的勝利の記述が姿を消します。
オクタヴィアヌスはこれ以降アウグストゥス
呼ばれるようになり、権力掌握に邁進します。
その手法は、決して騙してはいないのですが、
いつの間にか元老院も含めて人々がアウグストゥス
思惑に乗せられている、というもので、
地道で手が込んでいて、かなり感心しながら読めます。