ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下)

ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第十六弾は
アウグストゥスの晩年。


ローマという大国を導いてきたアウグストゥスにして、
その晩年を苦しめたのは身内の不祥事。
国家を治めることと、家庭を円満に保つこととは
全く別のことということでしょうか。
非行に走る子や孫に頭を痛めるおじいちゃんアウグストゥス


思うようにならない身内に振り回され、国内での反乱、
ゲルマニア戦線での苦戦の末にティベリウス
和解していく様子はホッとします。
結局、重責を担うおじいちゃんの一番の理解者は、
血のつながらない義理の息子でした、って、
切ないオチです。
理解者がいただけでも、良しとしないとね。