ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3)

ローマ人の物語 (19) 悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (19) 悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第十九弾は
四代皇帝クラウディウス


生真面目で華のない性格のクラウディウス
それなりに大過ない治世であったにも
関わらず、その性格のために不人気に終わります。
客観的な事実よりも、
雰囲気に影響されやすい世論による
典型的な犠牲です。


そして、彼を苦しめたもう一つの要因は妻。
メッサリーナ、アグリッピーナの二人ともに
自分の欲望に従って夫を蔑ろにします。
クラウディウスにとっては
これが文字通り命取りとなりますが、
どうもローマ皇帝は家庭に恵まれないようです。