日本を創った12人〈前編〉
- 作者: 堺屋太一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1996/10
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
現代日本が形成されていく過程の中でも、
最も影響力の大きかった歴史的人物を
12名選んで、その残した影響を
解説していきます。
前編は古代から戦国時代までの6人。
やっぱりテンションが一番高いのは
織田信長。
信長の独創性、開放性、実行力など、
今でも人気の高い人物だけに能力的に
優れていたことは間違いないですが、
後世への影響となると、江戸時代に
ほとんど否定されてしまった感があり、
少し疑問です。
人気には劣るとしても、後世への影響の大きさは
徳川家康の方が大きいのが現実だと思います。
他にも「ええとこ取りの文化」、「日本的上品」、
「実権は下にある伝統」など、日本の文化的特徴を
うまく抜き出してくれていて面白いです。
なんでもやたらと現代企業に置き換えて説明するのは、
本書のターゲットがそういうところにあると
いうことかな。