ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中)

ローマ人の物語 (22) 危機と克服(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (22) 危機と克服(中) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第二十二弾は
ローマ内乱を治めたヴェスパシアヌスの一代記。


ヴェスパシアヌスもいい味出しているのですが、
魅かれるのはムキアヌス。
ヴェスパシアヌスの皇帝即位当時、
イェルサレムではユダヤ教徒の反乱、
いわゆるユダヤ戦役が発生していました。
皇帝としてローマに帰るにあたっての手土産にしようと、
ヴェスパシアヌスは長男をイェルサレムに派遣し、
自身はエジプトに在って長男をサポートします。
この間、このムキアヌスが皇帝に代わりを務めるのですが、
この人は非常に現実がよく見える人で、
決断が早くて一貫していて、冷静。
こういうタイプの人をすごく尊敬します。


でもヴェスパシアヌスがローマ入りすると、
ぱったりとムキアヌスの出番が無くなるんですよね。
どうしちゃったんでしょ。