朝鮮総連 (新潮新書)

朝鮮総連 (新潮新書)

朝鮮総連 (新潮新書)



朝鮮総連にかつて在籍していた筆者が綴る、
内側から見た朝鮮総連史。


朝鮮総連とは、在日本朝鮮人総聯合会の略称。
第二次大戦での日本の敗戦以降、
在日朝鮮人社会は差別と貧困の中で生き抜くべく、
いくつかの互助的団体を創設します。
朝鮮総連もその流れの中で設立されるのですが、
この本ではその前史から、朝鮮戦争を経て
北朝鮮との関係を強化していきながら
組織が変容していく様子を描いています。


この本の記載内容が全て真実だとすれば、
朝鮮総連は相当ひどい団体のようです。
筆者は、朝鮮総連が日本人側から見て反社会的団体に
成り下がったとの自覚を表明していますが、
それ以前に朝鮮人自身にとっても害を為すばかりで
益のない団体です。
ある意味では朝鮮総連北朝鮮の犠牲者だと見ることも
できると思いますが、それはさておき、既に存在基盤を
失いつつある状況下ではいずれ組織の存続も
危うくなることでしょう。