物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒

物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒 (中公新書)

物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒 (中公新書)



中東地域の歴史を、古代から現代までのいくつかの
話題をピックアップしてまとめた一冊。


ピックアップされているのは、
・ハトシェプスト
シバの女王
パルミラ
・初期イスラム
・ザンギー
・ヌールッディーン
サラディン
・バイバルス
オスマン帝国
スエズ運河
といったラインナップ。力点としては、バイバルスに関する記述が
やや多め。


やはり、「中東の歴史」と題して新書一冊に納めるのは難しいようで、
かなりかいつまんだ内容。
古代についてはメソポタミア中心ですが、中世以降はエジプトが中心。
また、十字軍との戦いにかなりの記述が割かれていて、
「中東の歴史」なのに西ヨーロッパの状況説明が多くなっています。
読みやすさで言うと悪くないのですが、通史としてみるには
ちょっと物足りない感じでした。