メディチ家

メディチ家 (講談社現代新書)

メディチ家 (講談社現代新書)



イタリア、フィレンツェトスカーナ大公メディチ家
その興亡を追います。


メディチ家の由来(ま、不明なんですけど)、銀行家としての
成功からフィレンツェの支配者となり、貴族に列して
血脈が途絶えるまでを追います。


とにかくお金です。銀行の収支だとか遺産の算定額だとか
嫁入りの持参金だとか、ものすごい額のお金が飛び交います。
通貨単位がまちまちだったり、そもそもインフレ率なんかも
分からないので詳しいことは分かりませんが、
数十万、という桁数の金額が出てくるわ出てくるわ。
メディチ家にも血筋がおおまかに2つあって、銀行家として
成功した家系とトスカーナ大公となった家系は実は
別なんですね。知りませんでした。
それにしても「大公」ですよ。私は不勉強なので大公と言えば
モスクワかオーストリアくらいしか思いつかないのですが、
イタリアの小国でありながら大公位を得た
政治力(というか経済力)はすごいですね。