ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉

ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第二十八弾は、ローマ人が整備した
インフラストラクチャーについての解説と賛美。
〈下〉では水道、医療、教育。


ローマ領内の各都市に水を供給したローマ水道
ローマの水道11本の建設経緯の説明や、浴場を始めとする水の
利用方法、水道局の仕事など。
医療に関しては、医療従事者へのローマ市民権授与、前線拠点での
医療水準の高さ。
教育に関しては、教育従事者へのローマ市民権授与、ローマでの
教育の実際の様子。


前巻に引き続き、歴史物語ではないローマ賛美の巻です。
水道にしても医療も教育も、ヨーロッパでは中世よりも古代の方が
よかった、という逆転現象があります。
ローマの素晴らしさを知れば知るほど、中世が暗黒であったことを
思い知らされるのです。


図版としては、ローマ以外のローマ帝国各地に残るローマ時代の
遺物が載せられています。いずれも素晴らしい観光資源です。