日本の歴史〈2〉古代国家の成立
- 作者: 直木孝次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
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日本の歴史シリーズの第2弾。
飛鳥時代と白鳳時代を扱っています。
内容は実にもりだくさん。
聖徳太子、大化の改新、白村江の戦い、壬申の乱、持統天皇まで。
さすがは500ページの大書です。
世にスーパーマンと思われている聖徳太子の事績の再考や、
大化の改新の詳細、蝦夷とはアイヌか?といった問い、
壬申の乱の解説など面白いです。
前巻と違って、記録の残っている時代なので、
記述がかなり真に迫っている感があります。
意外だったのは持統天皇の悪女ぶり。
子の草壁皇子を天皇にするために大津皇子を自滅に追いやったり
してるんですね。
結局草壁は即位前に没してしまいますが。
あと、この時代の日本人の名前は独特ですよね。
馬子、入鹿、蝦夷とか、推古天皇の本名は、
「炊屋姫」とかいて「かしきやひめ」と読みます。
教えてもらわないと読めませんよね。