日本の歴史〈2〉古代国家の成立

日本の歴史〈2〉古代国家の成立 (中公文庫)

日本の歴史〈2〉古代国家の成立 (中公文庫)



日本の歴史シリーズの第2弾。
飛鳥時代白鳳時代を扱っています。


内容は実にもりだくさん。
聖徳太子大化の改新白村江の戦い壬申の乱持統天皇まで。
さすがは500ページの大書です。
世にスーパーマンと思われている聖徳太子の事績の再考や、
大化の改新の詳細、蝦夷とはアイヌか?といった問い、
壬申の乱の解説など面白いです。


前巻と違って、記録の残っている時代なので、
記述がかなり真に迫っている感があります。
意外だったのは持統天皇の悪女ぶり。
子の草壁皇子天皇にするために大津皇子を自滅に追いやったり
してるんですね。
結局草壁は即位前に没してしまいますが。
あと、この時代の日本人の名前は独特ですよね。
馬子、入鹿、蝦夷とか、推古天皇の本名は、
「炊屋姫」とかいて「かしきやひめ」と読みます。
教えてもらわないと読めませんよね。