読書力

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)



本を読むことの効用や、本の読み方を紹介し、
広く読書をすることを勧める一冊。


単純に雑誌を眺めるような読書ではなく、
新書や文庫など、ちょっと難しい本を数多く
読んでみよう、とのお勧めです。
線を引きながら読んだり、声を出して読んだり、
いろいろな読み方とその効果が述べられています。


エッセーですね。新書であるにもかかわらず、
記載内容が非常に主観的なので最初は戸惑いました。
文系の人が書いたんだなぁ、という感じです。
感想としては、もう少し客観性を持った記述が
あってもいいんじゃないかと思いました。
例えば、一般に読書しない人が増えたから日本の
国力が下がった、というような主張があるのですが、
こういう主張をするのであれば、日本の主要企業、
資本金X億円以上、年商X千万円以上の企業の取締役
X百人の平均読書量が年間X冊、一般の平均読書量が
年間Y冊、差がX−Y冊で主要企業の取締役の読書量が
多くて日本の経済を底上げするには読書量の多い人の
裾野を広げる必要がある、というような具体的な
数字を盛り込んであればよかったのではないでしょうか。