ローマ人の物語〈31〉終わりの始まり〈下〉

ローマ人の物語 (31) 終わりの始まり(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (31) 終わりの始まり(下) (新潮文庫)



ローマ人の物語」の第三十一弾は、セプティミウス・セヴェルスの
一代記。


セプティミウス・セヴェルスを簡単に紹介すると、ローマ帝国
セヴェルス朝(193-235)の創始者。カラカラの父。
コモドゥス暗殺後のローマの内乱を勝利し、
ローマ皇帝(在位193-211)となりました。


結果から歴史を見ているためでしょうけれど、
セプティミウス・セヴェルスの評価は必ずしも高くないですね。
確かに内乱を勝ち抜いただけあって、軍人としては優秀、戦争には
強かったようですけど、トップとしての評価がよろしくないのです。
特によろしくないのが、兵士の待遇改善。
待遇改善って、いいことじゃないか、と素人には思えるのですが、
そしてセプティミウス・セヴェルス自身もそう信じて実施した
政策なのでしょうが、歴史は逆の結果に。
難しいことですね。


この31巻は、本文のページ数が130ページくらいしかない、
手短かな一冊です。気合いがあれば2時間くらいで読める
お手頃サイズです。ちなみに私はのんびり5日間かけました。