カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙
- 作者: 野本陽代,ロバートウィリアムズ,Robert Williams
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/04/21
- メディア: 新書
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ハッブル望遠鏡とは、NASAが1990年に打ち上げた宇宙望遠鏡の
ことです。地上の天文台と違い、地球の大気に影響されること
なく天体の観測ができる望遠鏡です。
この本では、このハッブル望遠鏡で撮影した数々の天体写真が
紹介されます。
以前にこの本の続編を紹介したのですが、第一弾の方も読みた
くなり即座に入手しました。やはり天体写真は美しいですね。
渦巻き銀河や星雲の写真は、その解像度と相まってほれぼれ
する美しさです。
続編の方はかなり純粋な天体写真集でしたが、第一弾の方は
ハッブル望遠鏡の学問的な貢献にもかなり焦点を当てていて、
専門的な説明も読むことができます。
また、ハッブル望遠鏡打ち上げ当初の苦労の数々も、続編より
詳細です。
この本の写真の中で私が一番興味を持ったのはシューメーカー・
レビー第9彗星(略してSL9)です。そういえばそんなのもあっ
たなぁ、と懐かしく思いました。SL9とは、1993年に木星に衝突
した彗星です。木星に大きな衝突跡を刻んだことを思い出しま
す。もちろん、その写真も紹介されていて、また衝突の際の巨大
きのこ雲の様子も詳細に紹介されています。
あと、もう一つの小ネタは冥王星。この本が出版されたのは1997
年ですが、この当時はまだ惑星の仲間だったのですよね。しみじ
みしました。
天文ファンの方にはお勧めの一冊です。