ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉
ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
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「ローマ人の物語」の第32弾は西暦211年から235年まで。
ローマ皇帝カラカラ、マクリヌス、ヘラガバルス、
アレクサンデル・セヴェルスの治世。
英雄たちの時代は完全に終わり、帝国は崩壊へと向かいます。
この巻では、まだ帝国の体裁は維持していますけれども、
皇帝の権威はずいぶん下がってきています。
登場人物も知名度の低い人たちばかり。
やっぱり面白さという点では厳しくなってきましたね。
この巻で一番大きな出来事はパルティアが滅んだことでしょうか。
これまで帝国の東方に位置し、たびたび戦火を交えてきた
パルティア王国が滅びて、ササン朝ペルシアに代わられました。
創始者はアルダシルという人です。
こののち、イスラムが興るまでイランに君臨する王朝です。
ローマ帝国とも次巻以降いろいろ因縁がありそうです。