日本の歴史12 - 天下一統
- 作者: 林屋辰三郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/04/25
- メディア: 文庫
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中公文庫「日本の歴史」シリーズの第12巻は「天下一
統」。織田信長と豊臣秀吉の時代です。
本書は小説ではありませんので、このドラマチックな
時代を淡々と描きますけれども、本書最大の事件が本
能寺の変。さすがにこの事件にはページが割かれてい
て内容が詳細です。他には、織田信長の治世で最大の
事柄は京都御馬揃。豊臣秀吉の治世で最大の事柄は北野大茶湯。ともに天下人にふさわしい大イベントであ
るこれらの事柄に1項が割り当てられています。
織田信長と豊臣秀吉の天下統一の過程は成功物語です
から読んでいて爽快感があります。主にこの2人が主
役でして、今までの巻に見られたような民俗学的な項
目は「政権と民衆」の項くらいで少なくなっていま
す。
年表上は1604年まで本書で扱っていて、関ヶ原の合戦
にも若干触れているのですが、関ヶ原については次巻
「江戸開府」に詳しいそうです。