パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)



パーソナリティ(personality)とは、google
翻訳によると、
1.人格
2.性格
3.個性
以下9つの訳語が出てきますが、パーソナ
リティ障害とは、そういったものが極端に
偏っている状態を指します。確かに、世の
中には偏った性格の人がいますが、そうい
うのって病気だったんですね。原因は、遺
伝的要素もあるようですが、主には幼少時
の親の愛情の多寡が不適切であることにあ
るそうです。最近幼児虐待や育児放棄など
が問題とされていますが、逆に過保護なの
もよくありません。そういった環境で育っ
た子供が成長する過程において、ある種、
環境に適合していくなかで異常なパーソナ
リティを獲得してしまうのです。


紹介されているパーソナリティ障害の種類
は10種類。その中には、社会的に危険な
ものもあれば、変わった人、で済むような
種類のものもあります。
1.境界性パーソナリティ障害
2.自己愛性パーソナリティ障害
3.演技性パーソナリティ障害
4.反社会性パーソナリティ障害
5.妄想性パーソナリティ障害
6.失調性パーソナリティ障害
7.シゾイドパーソナリティ障害
8.回避性パーソナリティ障害
9.依存性パーソナリティ障害
10.強迫性パーソナリティ障害
反社会性や妄想性パーソナリティ障害なん
かは周囲も大いに迷惑する型のパーソナリ
ティ障害ですが、失調性、シゾイド、回避
性、依存性、強迫性パーソナリティ障害の
人は、普通に周囲にいそうな、ちょっと変
わった人のレベルに思えました。
各パーソナリティ障害の詳細は本書を読ん
でみてください。そのパーソナリティ障害
になってしまう原因や、周囲にそういう人
がいる場合の対策などが記されています。


巻末にパーソナリティ自己診断テストが付
いています。自分の性格の傾向を知ること
ができておもしろいと思います。ちなみに
私は強迫性とシゾイドの傾向がありました。