マイルス・デイヴィス―ジャズを超えて
- 作者: 中山康樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/02/18
- メディア: 新書
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実は私はジャズには全く興味がありません。
全く知らない分野に関する本というのは、どんなことが
書かれているんだろう、と思って読んでみた本です。
で、読んでみましたが、やっぱり本の中に登場する曲名や、
大御所として登場する人名も全然知りませんでした。
しかし、マイルス・デイビスという人のパワーというか、
エネルギーというか、
挫折しても挫折しても妥協せずに前進する姿勢が感じられて、
読後感は悪くありません。
あと、この筆者が心底マイルス・デイビスが好きなんだなぁ、
ということもよく伝わってきます。
もし、ジャズに関する知識がある人なら
もっと薀蓄的な楽しみ方もできると思いますよ。
ちなみに、この年代なら人種の問題は避けて通れない
(マイルス・デイビスは黒人です)のですが、
善し悪しはともかく、この本にはそういった記述は
ほとんどありません。
純粋に、ジャズという音楽と向き合った一人のアーティストの
生涯について記されているものとして読むことができます。