狩野永徳

京都国立博物館まで、狩野永徳展を見てきました。


まず、到着するなり「70分待ち」の表示。
70分といえば、1時間と10分です。長い・・・。
しかし、せっかく京都まで来てUターンもあり得ないので、
複雑に曲がりくねった行列に並ぶことに。
実際は60分程度で入館できました。


中に入っても人人人。永徳の人気ぶりが分かります。
メインイベントはやはり洛中洛外図屏風
前には大きな人だかりができていました。
遠くからでは上半分しか見えないので、人だかりに
自身をねじ込んで鑑賞。描き込みが細かい。
京都の地元の絵なので、絵に描かれた場所が分かるのが面白い。
まわりからも、「あれ祇園さんやね」などと聞こえてきます。
ちょうど祇園祭りの時期を描いているらしく、
いくつかの山車が街中を練り歩いています。
今と変わらない形のものもあり、歴史を感じます。


全体の印象としては、とにかく金ピカ。
金地ではない作品もたくさんありましたが、
印象に残るのはやはり派手な方ですね。
あとは、保存状態があまりよくなくて、
色がほとんど剥げているものも多くありました。
江戸絵画なんかと比べると、単純に古い、というのも
あるでしょうけど、戦国時代という時代背景からすると、
絵よりも命が大事、ということもあったのかもしれません。
絵の発注者が、絵が完成することには殺されてしまっているような
ことも多かったようです。