応挙と芦雪

奈良は紅葉の季節でした。
近鉄奈良駅から奈良県立美術館まで
4車線の広い道の両側に興福寺や公園があって
道すがらの景色も素晴らしい。


この展覧会を見に行こうと思ったのは
プライスさんの影響です。ミーハーです。
まず入って最初に応挙と芦雪の人物像が展示されていました。
ともに、それぞれの弟子が師匠を描いたものですが、
応挙の「丸いおっちゃん」ぶりが、
きっと気さくな感じの人だったんじゃないか、と
勝手に思わされました。


2人の作風の違いまで見切れるほどの鑑賞眼があるわけでは
ないのですが、どちらかといえば、
応挙の方が輪郭がはっきりしていて、
マンガ的だな、と感じ。
いろんなモチーフの絵が展示されていましたが、
私の好みは鳥、それと山水画
鳥は鶴でも雀でも孔雀でも、動きがあって勢いがあるし
厳しさとか強さとか、そういうものがあります。
山水画には逆に、静けさがあって、
変わらない美しい風景をずっと観ていたい気になります。